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妄想を文書化してしまう末期症状ログです。
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 僕は、つまらない子供だったと思う。
 ひいき目に見ても、多分本当につまらない子供だ。
 そんなつまらない子供が、つまらなそうに僕を見つめる。
 今の僕は、そんなにつまらない人間だろうか?
 誰かに問いたくなる。
 僕は言ってくれない。
 つまらない子供の僕は、僕を軽蔑するばかりだ。
(なんだよ――)
 僕は心の中で舌打ちをする。
(君だって・・・・・・、君に出来るのはテストでいい点をとるだけじゃないか)
 毒づいてみるけど、彼は僕から目を反らさない。
『自分だって――』
 口を開く。
『自分を良く見てもらうことで、頭が一杯じゃないか』
 似たような言葉を返される。
(子供の君には分からないよ)
 大人の口癖だ。
 自分で言っておきながら、ベタ過ぎて辟易とする。
(良く見られなければ、人から嫌われる。人から嫌われることがどんなにつらいか、君には分からないんだ)
『テストでいい点をとれば嫌われない』
(そうだよ、君だって分かっているじゃないか。それは仕方のないことなんだ)
『仕方のないこと――!』
 声を荒げて僕の言葉を復唱する。
 なんだよ。
 その通りだろ?
 だって、しかたのないこと・・・・・・・。
 しかたのないって・・・・・・・なにが?
 空しくなった。
『そうだね、仕方ないことだ!』
 泣きそうな顔で僕は怒る。
 僕に向かって怒る。
『大人たちは理解してくれなかった! 僕は見て欲しかったのに! 一生懸命作った砂のお城を見て欲しかったのに、「すごいね」って褒めて欲しかったのに! でも、お父さんもお母さんも、けしてそんなことを褒めてくれなかった。それどころか、服を汚したことを怒られた! そんなことよりも宿題は終わったのかって。そればっかりだ』
 我が儘だ。
 僕はそんな我が儘を、泣きそうな顔で言う。
『僕はテストで良い点を取るしかなかった。仕方ないこと!』
 でも。
 君はこうも思うんだろう?
『僕は、そんなことを褒められたって嬉しくなかったのに――』
(僕は、そんなことを褒められたって嬉しくなかったのに――)
 声が重なる。
(だからこそ、僕はひとりぼっちだった――)
 そして。
 目が覚めた。
 気だるさが酷い。
 この感覚は本当に独特だ。
 寝ている間に大量の血を流したんじゃないかって思う。
 毎晩僕の血を吸血鬼が吸いにきてるって。
 止めよう。
 なんか、この歳にイタい発言だ。
 でも吸血鬼がもし可愛い女の子だったら。
(血を吸いたいなら吸わせてあげよう。じゃあおじさんのを咥えてごらん?)
 ・・・・・・。
 このネタは40歳を過ぎるまでとっておこう。
「・・・・・・」
「そんな目で見るなよ――!」
 そんな目で見ないで頂ければ幸いである。
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プロフィール
HN:
o-isu
年齢:
41
性別:
男性
誕生日:
1983/02/18
職業:
妄想業
趣味:
深夜徘徊
自己紹介:
2008年になりました。
今年も細々と脳内の妄想を発散してまいります。

ご意見など以下のアドレスにメール願います。
oishi3128@hotmail.co.jp

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